豪華客船の仕事|お給料はどれくらい?クルーのお金事情

客室係 クルーズ裏話
客室係はお掃除もします

豪華客船で働きながら、世界を旅して回りたいって思いませんか?

私はアメリカに本社を持つ豪華クルーズ船での客室係の仕事に就きました。自由時間には各寄港地で観光!まさに夢を叶えた状態です。

[keikou]クルーズ船での仕事で食べていけるのか?[/keikou]など、クルーズ船での仕事のお金にまつわるアレコレを紹介したいと思います。
[voicel icon=”https://tabiyukeba.com/wp-content/uploads/2017/06/usaco.jpg” name=”ケイ”] この記事はわたくし、ケイが書きました。 [/voicel]
[voicer icon=”https://tabiyukeba.com/wp-content/uploads/2016/09/384bbe9694478b665c747cd3b71c4cef-150×150.jpg” name=”管理人晴子”] ケイさんは、某有名豪華客船の元客室係だったんですって。現在は1児の母にして、駆け出しのライター、翻訳家なんですよ。[/voicer]

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豪華クルーズのお仕事、給料は安い?

はっきり言うと、クルーズ船でのお給料は安いです。(キャプテンとか操船に関わる技術系のクルーはまた別の話ですが)

ちょっと調べてみると、大卒の初任給は平均20万円前後だそうです。

ポジションや仕事によりますが、クルーズで働いても給料はこの初任給以下です。私が働いていたクルーズ会社ではウエイトレスが月1100ドル~、清掃係が月1300ドル~です。円安と考えても大卒の初任給には届きません。

昇給はあるのか?

基本的に同じポジションはずっと同じ給料です。

ですがクルーズ船の仕事でもキャリアアップはあります。例えば、同じ掃除係でも、最初はクルーのみ使うバックヤードの掃除から始まります。ここで経験を積み、キチンと仕事が出来ると上に判断されたら次は階段やホール、レストランなど乗客が使うエリアの掃除にランクアップ。次にキャプテンなど上級クルーの部屋係を経て、乗客とその客室を世話する客室係になるのです。ポジションが上がると給料もあがります。

バックヤード掃除と客室係では、収入は倍近く違うと思います。

収入がなくなる期間がある

クルーズ船での仕事は言わば契約社員です。契約と契約の間の休暇期間は収入がなくなります。

働き方はだいたい6ヶ月間契約で、6ヶ月連続で働いて、その後船を下りて2~3ヶ月間の休みをもらう、という感じです。その休みの間は給料は出ません。

でも給料が安いし、休みの間は無給だからと言って、食べていけないか?というとちょっと違います。

所得税や社会保険料は払わない

日本で働いている時は、仮に給料が20万円でも税金などなにかと控除された後、手取りは17,8万円くらいになりますよね?

でもクルーズ船では控除などなく、額面通りの金額がもらえます。

というのも、私はクルーズ船で働くにあたり、住民票を転出していきますので住民税、健康保険料などがかかりません。

所得税に関しては、税務署で確認したのですが、対象になる収入は日本国内で得たものだそうで、アメリカの会社から支払われたものに関しては所得税は発生しないという回答を得ました。

プラスアルファの収入源

豪華客船でもらえるお金チップ

チップも大事な収入源

給料以外に収入はあります。[keikou]ズバリ、チップです。[/keikou]

え~でも、乗客に直接サービスするような仕事じゃないともらえないでしょ?と思われるかも知れませんが、そんな不公平ではないんです。

私が勤めていたクルーズ船では、乗客が支払うお金の中にすでにチップが含まれています。部屋のグレードに合わせて金額は変わるのですが、1人当たり1日約15-20ドルです。サービスを受ける毎に渡すチップの煩わしさを解消するためらしいです。

すべての船のチップが集計されて、それが各ポジションに応じた割合で給料と一緒に支払われます。

ですので実際に手にするお金は前述の1100ドルや1300ドルに、プラスアルファが付きます。

さらに私がやっていた乗客を世話する客室係は直接チップをもらえる場合もあり、私は1週間~10日のクルーズで300ドルくらいもらってました。

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食費住居費はかかりません

食べていける!というもう一つの根拠は、出て行くお金がかなり少ないということです。

クルーズ船で働いている間は船上で生活する事になります。

では家賃を払うのか?食事はどうなるのか?というと、すべて無料で提供されます。

部屋は2~4人部屋ですが、水道光熱費もかからずにタダです。食事もビュッフェスタイルの食堂で3食、なんならおやつや夜食まで食べられます。

私が一人暮らしをしていた時は家賃・水道光熱費・食費で10万はかかっていたので、それがかからないと考えると、少ない収入でも生活していけるのです。

お金を使うのは、お酒・タバコを楽しみたい場合や寄港地で使う場合などです。

出て行くお金が少ないためほとんどが貯金になりますので、休暇中の無給の間も大丈夫です。

クルーズ船の仕事ならではの出費

最後に、私が一番戸惑ったお金にまつわることを紹介したいと思います。

支出が少ないとは言いましたが、びっくりすることにもお金を使う必要があるのです。支払う先は・・・同じクルーなんです。

船上には暗黙のルールがあって、人に何かを頼む時はお金が発生するんです。私が支払っていたお金は、まずクリーニング代です。私服は自分で洗っていたのですが、制服はランドリーで働くクルーに洗ってプレスしてもらってました。1枚1ドルです。

船上で出たゴミは細かく分類され、寄港地で処分されます。客室係は客室から集めたゴミを分類しないといけないのですが、項目が細かく、面倒なんです。ですので私は1日1ドル支払って代わりに分類してもらっていました。

他にも、研修で受けないといけないe-learningを代わりに受けてもらって、いくらか払うというのもあるみたいです。(私はお願いしたことないので金額は分かりませんが)

一事が万事、お金のやりとりが発生します。

魚心あれば水心

特に客室係は他のクルーに支払うことが多いんです。

客室係は乗客に直接サービスを行うのですが、自分一人ではサービスを行えません。タオルやリネンは用意してもらわないといけませんし、ルームサービスも自分で作るわけにはいきません。

サポートしてくれるクルーがいて初めて、乗客にサービスを行えるのです。そんな考えのもと、乗客からもらったチップをサポートしてくれるクルーにおすそ分けします。金額はその人次第。でもやっぱりリネン担当だって人間、多くくれる客室係にはそれだけお返ししてくれます。

例えば、洗濯が間に合わず、タオルやリネンの数が充分じゃないときもあります。そんなとき、リネン担当はみんなに平等に配ってくれません。多くおすそ分けをくれる人には多く、少ない人にはそれなりになります。

最初はそんなお金のやり取りに慣れず、かなり戸惑いました・・・

旅好きな方、好きなことを仕事にして食べていきたいとお思いでしたら、クルーズ船のクルーはなかなかオススメですよ!

ただ、船上での勤務・生活をスムーズに行うには多少の出費を覚悟された方がいいかもしれません。
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