東北では5月中旬に藤の季節がやってきます!関東の藤をゴールデンウィークに見逃してしまった方は、ちょっと足を延ばして東北まで出かけてみませんか?
今回は、東北で開催される6つの藤まつりをご紹介します。
千年公園(秋田県)
湯沢市の千年公園は、岩崎城の跡地を整備して作られました。高台で景色が良く、広々とした公園です。
ここでは、元々藤が自生していましたが、時代の変化とともにその藤もなくなってしまいました。それを再現するために、地域の人が協力して藤を植え、7つの大きな藤棚を持つ公園となりました。
ところが、2011年の大豪雪でそのほとんどが倒壊してしまったそうです。再び地元の有志が立ち上がり、ようやく藤の花の名所として復活したとのこと。
こんなにも地元の方の思いのこもった藤棚は、ほかにはないかもしれませんね。愛情をいっぱい受けて再び花をつけた藤棚を観に来ませんか?
藤は5月の上旬頃から咲き始め、これにあわせて藤まつりが開催されます。藤まつりでは、藤を楽しめるだけでなく、老若男女楽しめるゲームも開催されます!おまつりに行かれる方は、是非ゲームにもご参加ください。また、まつり期間中は夜になると藤のライトアップもあるので、こちらも必見です!
2013年に公開された湯沢市観光情報サイトの動画です。
湯沢市観光物産協会
千年公園住所:秋田県湯沢市岩崎千年
入園料:無料
開催期間:毎年5月上旬~中旬
金蛇水神社(宮城県)
宮城県の金蛇水神社は、金運円満の神社ですが、「水清き花の社」とも呼ばれています。なぜなら、境内にはたくさんのお花が植えられているからです。
毎年5月には、「花まつり」が開催されます。花まつりのメインは、1300株100種の牡丹の花です。この時期には、藤とツツジも咲き、境内はとても華やかになります。
とくに、樹齢300年の藤は有名です。この藤は、1本の株から9本もの枝に分かれ、見頃な藤棚を作り上げていることから、「九龍の藤」と呼ばれています。藤棚の下にはベンチがあるので、ゆっくりと藤を鑑賞することができますね。
まつり期間中は、「花まつり朱印帳」と「香り花守」を買うことができます。どちらも藤と牡丹が描かれている珍しいものです。花守りはお花の香りがする匂い袋のお守りになっています。自分用にも、お土産にもぴったりです。
金蛇水神社
住所:宮城県岩沼市三色吉字水神7
入園料:大人200円/高校生以下無料
開催期間:2019年5月8日(水)~21日(火)
花と歴史の郷 蛇の鼻(福島県)
福島県の花と歴史の郷蛇の鼻は、大きな池やウォーキングコースのある自然豊かな公園です。この公園では、一年を通して、いろとりどりの花々や紅葉が楽しめます。
毎年4月下旬から藤まつりがはじまりますが、見頃は5月の2週目頃だそうです。
蛇の鼻で是非見て頂きたいのが、樹齢500年とも言われる大きな藤棚です。この藤棚は100メートルもあるんですよ。
さらに、こちらでは約100鉢の鉢植えの藤も展示されます。藤棚だけでなく、藤の鉢植えもあるところは珍しいですよね。藤棚は下から見上げることしかできませんが、鉢植えだといろいろな角度から藤を眺めることができます。小さな鉢の藤は奥ゆかしく、藤棚とはまた違った魅力があります。

蛇の鼻の大藤棚 公式サイトより写真引用
花と歴史の郷 蛇の鼻
住所:福島県本宮市蛇ノ鼻38
入園料:大人(高校生以上)700円/子ども(小学生以上)400円
※一度入園すると、パスポート券が発行され、発行年に限り何度でも入園可能。
開催期間:毎年4月下旬~5月20日頃
ふじしま ふじの花まつり(山形県)
山形県鶴岡市の旧藤島町地域は、平成5年から「日本一のふじの里づくり」をめざししています。ふじロードや藤島体育館周辺に藤を植えたり、新築世帯に藤の苗をプレゼントしたり、市をあげて活動されてきました。
そして、今では藤島地域の半数以上の世帯に藤があるそうです!
そんな藤島の方々が大切に育てた藤の盆栽が一気に集まり、展示されるのが「ふじの花まつり」です。約100鉢ものおおくの藤の盆栽が展示されるのは、全国的に見てもほとんどないそうです。
さらに、まつりの会場の周辺には400メートルをこえる藤棚もあります。この藤棚も「日本一のふじの里づくり」の一環として作られたものです。
藤棚には、7種56本の藤が植えられています。ここにも珍しい白藤があるんですよ。さらに、本紅藤や新紅藤という紅色の藤もあります!紫、白、紅色の三種の藤を同時に見ることができるのです。
まつり期間中は、ミニコンサート、むかし話の語り、呈茶などイベントももりだくさんなので、是非イベントをチェックしてから行ってみてください。

ふじしま観光協会より写真引用
ふじしま観光協会ふじの花まつり
藤島体育館住所:山形県鶴岡市藤の花1丁目1-1
入園料:無料
開催期間:2019年5月11日(土)と12日(日)の見込み(ふじしま観光協会へご確認ください)
古川ふじまつり(宮城県)
大崎市古川にある緒絶川(おだえがわ)は藤の名所として知られています。
緒絶川は知らないけれど、緒絶橋(おだえばし)は聞いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず、緒絶橋は万葉集にも名前が出てくる歌枕です。平安時代に嵯峨天皇に愛された姫が、悲恋のすえ緒絶橋から身を投げたとも言われており、平安時代には多くの歌人が歌に詠みました。
そんな伝説のある緒絶川ですが、今はでも左京太夫道雅の歌碑や、松尾芭蕉の句碑が建てられており、風情のある景色が作りだされています。
そして、川沿いで揺れる柳や、薄紫の藤棚がまた美しいのです。藤棚は千手町から川端までの約1キロの間に12も設置されています。大きすぎない整えられた藤棚は、情緒ある町並みに溶け込んでいます。
まつり期間中は、この藤棚がライトアップされ、さらに美しい風景を作りだします。また、まつりの初日には川に鯉を放流するイベントもあるそうです。
ほかにもいくつかイベントがありますが、私のおすすめは人力車です!主にまつり期間中の土日に乗ることができます。ホームページに開催日と時間が書いてあるので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
みやぎ大崎観光公社
ふじまつり開催地住所:宮城県大崎市古川川端 緒絶川沿いの藤棚(千手寺橋~川端金谷不動尊)
開催期間:2019年4月27日(土)~5月下旬(ライトアップ18:30~22:00)
栗原せみね藤まつり(宮城県)
開催地である五輪堂山公園は、自然形態と自然環境を残して作られた公園です。小高い丘のようになっており、バードウォッチングもできます。
また、公園内には、藤の道、桜の道、ツツジの道など花の名前の散歩道があり、季節ごとにお花を鑑賞できるようになっています。
五輪堂山公園には、藤棚が6つと、藤の並木のようなところがあります。藤の並木というと想像しにくいかもしれません。藤棚は棚の足部分が4本ありますが、それが片側だけの2本になったものが数十メートル続いているのです。ちょっと珍しいですよね。
また、五輪堂山公園の藤棚は園内のいろいろな場所に設置されており、藤棚を楽しむだけでなく、藤棚の下で腰をかけながらゆっくりと景色を楽しむこともできます。
2019年の藤まつりは、5月19日(日)の1日だけのようです。時間も午前10時から午後2時までの4時間と限られているので、ご注意ください。アコースティックライブやチャリティーイベントなどが開催された年もあるようです。今年は何が開催されるのでしょうか。楽しみですね!
宮城まるごと探訪
五輪堂山公園住所:栗原市瀬峰下田240-1
入園料:無料
開催期間:2019年5月19日(日)10:00~14:00※雨天中止
藤まつりin東北まとめ
今回ご紹介した場所はこの6つです。
1.秋田県湯沢市千年公園
園内には、7つの大きな藤棚があります。珍しい白い藤もありますよ。大豪雪にも負けずに復活した愛情たっぷりの藤棚をご覧ください!
2.宮城県金蛇水神社
1本の株から9本もの枝に分かれた「九龍の藤」が有名です。境内では、藤だけでなく、牡丹やツツジも見ることができます。
3.福島県花と歴史の郷 蛇の鼻
樹齢500年とも言われる大きな藤棚は必見です。この藤棚は100メートルもあるんですよ。さらに、こちらでは約100鉢の鉢植えの藤も展示されます
4.山形県鶴岡市観光連盟
約100鉢の藤の盆栽が展示されます。さらに、まつりの会場の周辺には400メートルをこえる藤棚もあります。藤棚では、紫、白、紅色の3色の藤を眺めることができます。
5.宮城県大崎市古川ふじまつり
緒絶川の約1キロの区間に12もの藤棚が設置されています。まつり期間中は、藤棚のライトアップや、鯉の放流などのイベントがありますよ。
6.宮城県栗原せみね藤まつり
せみね藤まつりは五輪堂山公園で開催されます。五輪堂山公園には、6つの藤棚と、藤の並木道のようなところがあり、いろいろな表情の藤を見ることができます。
東北の藤の開花時期は5月の中旬と言われています。藤まつりの開催期間はもちろんですが、是非開花時期をチェックして、満開のときに行ってみてくださいね。
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