四国といえば、「お遍路」。お寺が多いイメージがあります。そして、お寺の中では蓮や睡蓮をよく見かけます。けれど、四国の蓮と睡蓮はお寺だけではありません。いろいろなところで見ることができるんですよ。
ところで、蓮と睡蓮は違うものだとご存知でしたか?蓮と睡蓮の見分け方はこちらの記事をご覧ください。
蓮の花の名所in東海 蓮と睡蓮違い
それでは、四国地方にある蓮と睡蓮のおススメ観光スポットを5つご紹介します。
栗林公園(香川)
栗林公園は国の特別名勝に指定されている文化財です。「お庭の国宝」とも呼ばれています。
2009年にはフランスの旅行ガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』でも三つ星に選ばれました。三つ星はもちろん最高評価です!国内外問わず評価されているなんて、すごいですよね。三つ星は「わざわざ旅行する価値がある」という意味だそうです。海外からわざわざ旅行する価値のあるお庭なのですから、日本国内でしたら遠くても行く価値があると言えますね。
栗林公園の広さは16.2ヘクタール、東京ドーム3.5個分に相当するそうです。
しかし、この公園の魅力は広さだけではありません。敷地の中にある6つの池も見どころの一つです。園内には蓮池と呼ばれる池があります。この池の一面を蓮の葉が覆い、7月には美しい花を咲かせます。
蓮の見頃には、毎年「蓮見茶会」が開かれます。戦前から始まり、長い歴史のあるお茶会です。蓮を見ながらお茶をいただくなんて風流ですよね。
今年の開催情報はまだ出ていませんので、気になる方はこまめにホームページをチェックしてみてください。

香川県観光協会サイトより栗林公園の写真引用
香川県観光協会の栗林公園
栗林公園住所:香川県高松市栗林町1-20-16
入園料:大人410円/子ども(小・中学生)170円
蓮の見頃:7月上旬~8月上旬
蓮池公園(高知)
蓮池公園は広くはありませんが、その分公園いっぱいに蓮の花が咲き誇り、どこを見ても美しい公園です。
蓮池公園に咲く蓮は「大賀蓮」と「茶碗蓮」です。どちらの種類も綺麗なピンク色をしているので、夏には公園一面が蓮の葉の緑と花のピンクで覆い尽くされます。
池の中には、木で出来た小さな遊歩道が作られています。周りには大きな蓮の葉がせり出しており、まるで池の中を歩いているような感覚になります。この遊歩道は、日陰がなく日当たりのよいので、帽子か日傘を忘れずにお持ちください。
2017年7月9日(日)には、蓮池公園にて「第15回蓮池ハス祭り」が開催されます。地域の小学生の作品展示や物品販売もある地域に根付いたお祭りです。
地域の保育園の園児の歌や踊りのステージもあるそうですよ。子どもたちのかわいらしい出し物を見たら、心が温まりそうですね。

高知県観光コンベンション協会サイトより蓮池公園の写真引用
Web高知の蓮池公園ページ
蓮池公園住所:高知県土佐市蓮池1332
入園料:無料
蓮の見頃: 6月下旬~8月下旬
粟生山 歓喜院 定福寺(高知)
定福寺は四季折々のお花と紅葉で有名なお寺です。お寺自体が自然公園の中にあるので、境内は緑豊かで季節によって様々なお花を見ることができます。
定福寺の境内は「万葉植物園」なのだそうです。境内には万葉集の歌碑が150本あります。そして、その歌碑の周りには、その歌碑で歌われているお花が咲くそうです。
定福寺の境内に「大賀蓮」が植えられています。毎年7月初旬ごろから綺麗な花を咲かせるそうです。
そして、その時期には「蓮祭り」が行われます。祭り期間中の土日は、境内で地元の名産品である「茗荷団子」や「蓮の実の甘納豆」 なども販売されます。大人気の商品ですぐに完売してしまうので、早めの時間に行って、蓮をご覧になる前にお召し上がりになることをおすすめします。
蓮祭りの開催期間には、蓮の写真コンテストが開催されるそうです。写真の腕に自信のある方は応募してみてはいかがでしょうか。優秀な作品はホームページにも掲載されます。

定福寺公式サイトより写真引用 蓮まつり
定福寺(Wikiwand)
住所:高知県長岡郡大豊町粟生158
拝観料:無料
蓮の見頃:7月初旬~8月中旬
モネの庭(高知)
モネの「睡蓮」は日本でもよく知られていますよね。そのモネが作品を描く際にモデルにしたお庭が、フランスのジヴェルニーにあります。モネ自身が作り上げた理想の庭です。
高知県にある北川村は、ジヴェルニーとの交流を通して「モネの庭」を作ることにしたそうです。「モネの庭」作りには、本家モネの庭の庭園管理責任者の方も関わっているそうですよ。本格的ですよね。
モネの庭には3つのゾーンがあります。「光の庭」と「花の庭」、そして「水の庭」です。
睡蓮はもちろん「水の庭」にあります。「水の庭」には池があり、印象的な緑色の橋がかかっています。そして、池の周りには、色とりどりの花々が静かに咲き誇ります。たくさんの色があるのに、落ち着いていて、心が安らぐ風景です。
睡蓮は何色がありますが、一目を引くのが鮮やかなピンク色です。静けさの漂う庭のアクセントになっています。6月下旬には、上品な青い睡蓮も開花しますよ。
園内には、モネの家をイメージしたカフェや焼き立てパンの食べられるパン工房があります。カフェはお料理は見た目も美しいこだわりのメニューが並んでいます。
それなのにお値段はリーズナブル!パン工房も負けていません。思考を凝らした珍しく、おしゃれなパンがたくさんあります。朝、睡蓮を楽しんだら、園内でそのままランチを召し上がってはいかがでしょうか。

北川村モネの庭ホームページより写真引用
モネの庭ホームページ
住所:高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
入園料:大人(高校生以上)700円/小人(小・中学生)300円/小学生未満 無料
睡蓮の見頃:6月下旬~10月下旬
鳴門市西部(徳島)
鳴門市は全国有数のレンコンの産地です。特に鳴門市西部にはレンコンを栽培するための蓮畑がたくさんあります。
他の県については、公園やお寺、植物園の蓮をご紹介することがほとんどですが、鳴門市ではあえて自然な風景をおすすめさせてください。
道の脇でも、住宅地の隣でも、ふと目をやると、そこには蓮畑が広がっています。あまりにも生活スペースに近いものですから、鳴門の方にとって蓮の花は生活の一部なのではないでしょうか。
蓮の花は大ぶりで華やかなものが多いですが、鳴門では自然なまでにその風景に溶け込んでいます。
蓮畑はとにかく広大なので、全て見て回るのは大変です。自分でちょっとした散策コースを考えたり、ドライブしながらたまに車を止めて蓮を楽しんだりするくらいがちょうどよさそうですね。寄り道しながら、蓮の花を鑑賞するのも楽しそうです。
蓮の種類も何種類かありますが、色は白とピンクが多いようです。何種類あるのか是非ご自身の目でお確かめください。

徳島県観光情報サイトの写真引用 鳴門市のレンコン畑
徳島県ホームページ
蓮畑の場所:徳島県鳴門市西部JA大津からJA堀江にかけての地域
蓮の見頃:7月~8月
蓮の花の名所in四国まとめ
今回ご紹介した場所はこの5つです。
1.栗林公園(香川)
栗林公園は国の特別名勝に指定されている文化財です。園内には蓮池と呼ばれる池があります。この池の一面を蓮の葉が覆い、7月には美しい花を咲かせます。蓮の見頃には、毎年「蓮見茶会」も開かれるそうです。
2.蓮池公園(高知)
蓮池公園は広くはありませんが、その分公園いっぱいに蓮の花が咲き誇り、どこを見ても美しい公園です。7月9日(日)には、蓮池公園にて「第15回蓮池ハス祭り」が開催されます。
3.粟生山 歓喜院 定福寺(高知)
定福寺は四季折々のお花と紅葉で有名なお寺です。境内には「大賀蓮」が植えられています。毎年7月初旬ごろから綺麗な花を咲かせるそうです。この時期には毎年「蓮祭り」が行われます。
4.モネの庭(高知)
園内の「水の庭」にある池の周りには、色とりどりの花々が静かに咲き誇ります。睡蓮は何色がありますが、一目を引くのが鮮やかなピンク色です。6月下旬には、上品な青い睡蓮も開花しますよ。
5.鳴門市西部(徳島)
鳴門市西部にはレンコンを栽培するための蓮畑がたくさんあります。蓮の花は大ぶりで華やかなものが多いですが、鳴門では自然なまでにその風景に溶け込んでいます。
四国の蓮と睡蓮の名所は、公園やお寺だけでありません。鳴門市の蓮畑は全国的にもとても珍しいものです。高知のモネの庭もちょっと珍しいタイプの公園ですよね。これから暑い夏がやってきますが、早起きして蓮と睡蓮を楽しみましょう。
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