関西は、奈良や京都など歴史のあるお寺が多い場所でもありますが、お花の綺麗なお寺もまたたくさんあります。この夏は、蓮と睡蓮を見に行ってみませんか?
ところで、蓮と睡蓮は違うものだとご存知でしたか?蓮と睡蓮の見分け方はこちらの記事をご覧ください。
蓮の花in東海ハスとスイレンの違い
それでは、関西地方にある蓮と睡蓮のおススメ鑑賞スポットを5つご紹介します。
寄足山 生蓮寺(奈良)
生蓮寺の境内では、20種類ほどの蓮が参拝する人々を迎えてくれます。
蓮と言えば白とピンクですが、よく見るとピンクにもいろいろな色合いがあることがわかります。ほんのりと薄い桃色から紅色に近い深いピンクまで種類によって少しずつ異なるピンク色を楽しむこともできますよ。
生蓮寺は珍しい蓮も多く植えられており、中には日本では他で見ることのできない蓮もあるんです!ここでしか見られない蓮は、「生蓮寺白彼岸蓮」と「マムカラ」の2種類です。
「生蓮寺白彼岸蓮」は、その名の通り白い花を咲かせます。ふんわりと丸みを帯びたかわいらしいお花です。「マムカラ」はシュッとした力強い花弁が開きます。花弁の中心は白く、先端に向かうにつれピンク色に色付いていく美しいお花です。
2017年7月16日(日)には、蓮の花の観察会と流しそうめんのイベントがあります。蓮に囲まれて、食べるそうめんは格別です!
さらに、生蓮寺ではホームページを通して、蓮の種を配布する活動をしています。ホームページには蓮の育て方も詳しく書いてありますので、生蓮寺の蓮を育ててみたい方はホームページをご覧ください。
寄足山生蓮寺ホームページ
住所:奈良県五條市ニ見7-4-7
拝観料:無料
蓮の見頃:9月~9月(種類によっては10月まで咲いているものもあり)
三室戸寺(京都)
三室戸寺は京都屈指の「花の寺」と名高いお寺です。「蓮の寺」と呼ばれるほど、蓮の名所としても知られています。
本堂の前にある「蓮園」の中には、250鉢もの蓮が置かれており、蓮の時期には満開の蓮の花々が極楽浄土のような風景を作りだします。蓮の種類も多く、100種にも上るそうです。
6月~7月上旬にはアジサイも開花します。三室戸寺はアジサイも有名なお寺なので、アジサイと蓮の両方が楽しめる時期に行くのがおすすめです!
2017年7月14日(金)には「ハス酒を楽しむ会」が行われます。
「ハス酒」とは何かご存知でしょうか?あまり聞きなれない言葉ですよね。実は「ハス酒」とはお酒にハスを漬けたものではありません。蓮の葉の部分にお酒を注ぎ、茎に流れてきたものを口にするのです。蓮の葉をグラスに、茎をストローのように使います。
健康や長寿のためにハス酒を飲むそうです。毎年大人気のイベントで、早く終わってしまうこともあるので、ご興味のある方は早めに参加してみてください。今年は先着300名です!
三室戸寺ホームページ
住所:京都府宇治市菟道滋賀谷21
拝観料:大人500円/小人300円
蓮の見頃:6月下旬~8月中旬
法金剛院(京都)
法金剛院では、境内の一画に、名勝にも指定されている池泉回遊式の庭園があります。この庭園は極楽浄土をイメージして作られた美しい庭園です。蓮の花もこの庭園で見ることができます。
また、こちらの庭園には、「青い女の滝」と呼ばれる人工の滝があります。平安時代に作られた貴重なものです。庭園では、蓮だけでなく、こちらの滝にも注目してみてください。
こちらの庭園には4色の蓮の花が植えられています。なぜ、4色なのかというと、極楽浄土には4色の蓮の花が咲いているからだそうです。蓮の種類は約90種類!
蓮が楽しめるのは、庭園だけではありません。礼堂の前にも蓮の鉢が置かれており、境内のいたるところで蓮を眺めることができます。
蓮の季節には「観蓮会」というイベントがあります。この期間は朝7時から境内に入ることができますが、蓮を目当てに訪れる観光客がとても多いので、できるだけ早めに行きましょう!
京都観光ナビの法金剛院紹介ページ
住所:京都府京都市右京区花園扇野町49
拝観料:大人・大学生500円/小中高生300円
蓮の見頃:7月上旬~8月上旬
水生植物公園みずの森(滋賀)
みずの森は「植物と人、水と人のふれあい」をテーマに作られた水生植物公園です。
琵琶湖の烏丸半島の東に位置します。烏丸半島といえば蓮!みずの森は有名な蓮の群生地に隣接しています。この群生地は日本でも他にないスケールです。園内の「芝生公園(ハスの見える丘)」からは、この群生を一望することができます。
園内には二つの大きな池があります。「花影の池」と「スイレン池」です。花影の池は様々な水生植物が咲き乱れる幻想的な空間です。ここではパラグアイオニバスを見ることもできます。パラグアイオニバスは子どもが乗れるほど大きな葉を持つ植物です。スイレン池では、赤、白、黄色、ピンクのかわいらしい睡蓮の花々が見る人を楽しませます。
また、園内には「ロータス館」という施設もあります。施設内には温室があり、一年中蓮や睡蓮を見ることができます。
水生植物公園ホームページ
住所:滋賀県草津市下物町1091番地
入園料:大人300円/高校生・大学生250円/小学生・中学生150円
蓮の見頃:6月下旬~8月 ※琵琶湖の蓮の群生地の見頃は7月下旬~8月下旬
睡蓮の見頃:6月~7月(種類によっては通年のものもあり)
長居植物園(大阪)
長居植物園は約24ヘクタールの広さを誇る植物園です。
入口を抜け、まっすぐ歩いて行くと大きな池があり、夏にはその池の一部が蓮と睡蓮で覆われます。長居植物園の素晴らしいところは、とにかく広々としているところです。広い空の下で堂々と咲き誇る蓮の力強さに心が動かされます。
蓮の時期になると、池の周りには写真を撮ろうとカメラを構える人で埋め尽くされます。池には白鳥も泳いでいるので、運が良ければ蓮と白鳥の2ショットを撮ることもできますよ。
通常は9時30分が開園時間ですが、蓮の見頃である2017年7月1日(土)~9日(日)の間は、いつもより2時間早い7時30分に開園します。また、普段は月曜日は休園日ですが、2017年7月3日(月)は臨時開園するそうです。
長居植物園ホームページ
住所:大阪市東住吉区長居公園1-23
入園料:大人・大学生・高校生200円/中学生以下無料
蓮の見頃:6月下旬~7月下旬
睡蓮の見頃:5月下旬~9月下旬
蓮の花の名所in関西まとめ
今回ご紹介した場所はこの5つです。
1.寄足山 生蓮寺(奈良)
生蓮寺は珍しい蓮も多く植えられており、中には日本では他で見ることのできない蓮もあります!2017年7月16日(日)には、蓮の花の観察会と流しそうめんのイベントもあるので、是非ご参加ください。
2.三室戸寺(京都)
本堂の前にある「蓮園」の中には、250鉢もの蓮が置かれており、蓮の時期には満開の蓮の花々が極楽浄土のような風景を作りだしています。2017年7月14日(金)には「ハス酒を楽しむ会」が行われるので要チェックです!
3.法金剛院(京都)
極楽浄土をイメージして作られた美しい庭園の中で、蓮の花を見ることができます。「観蓮会」の期間は早朝7時から境内に入ることができるので、早い時間からお出かけください。
4.草津市立水生植物公園みずの森(滋賀)
みずの森は有名な蓮の群生地に隣接しています。園内の「芝生公園(ハスの見える丘)」からは、この群生を一望することができます。園内の池やロータス館という施設でも蓮と睡蓮を楽しむことができますよ。
5.大阪市立長居植物園(大阪)
入口を抜け、まっすぐ歩いて行くと大きな池があり、夏にはその池の一部が蓮と睡蓮で覆われます。通常は9時30分が開園時間ですが、蓮の見頃である2017年7月1日(土)~9日(日)の間は、いつもより2時間早い7時30分に開園します。
関西の蓮スポットはやはりお寺が多いですね。お寺で風流なひとときを過ごすのも、公園でアクティブに過ごすのもまた良いものです。蓮と睡蓮の花が咲く早めの時間におでかけましょう!
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